加齢による歯の黄ばみが気になる方!原因に合った対処法を選ぼう その1
2022/02/15
なぜ加齢によって歯が黄ばむ?
若いときは白い歯だったのに、年齢を重ねるにつれて歯の黄ばみが気になるようになったと感じる方は多くいます。どうして加齢によって歯が黄ばむのでしょうか?
加齢によって歯が黄ばむ原因
加齢によって歯が黄ばむのは、以下のようなことが原因と考えられています。
・エナメル質が薄くなる
歯の表面のエナメル質は、歯磨き時のブラッシングや食べ物によって摩耗します。また、食品に含まれる酸で溶けるため、一般的には年齢を重ねるにつれて徐々に薄くなります。
歯のエナメル質の内側には象牙質があります。象牙質自体は黄色いため歯のエナメル質が薄くなると、象牙質の色が透けて見えるようになり、それが加齢によって歯が黄色くなるひとつの原因です。
・象牙質の黄色みが強くなる
もともと象牙質は黄色い色をしていますが、加齢によって徐々に黄色みが強くなっていきます。象牙質の色が濃くなることで、それがエナメル質から透けて見えやすくなることも歯が黄色く見える原因の一つです。
・歯の亀裂による色素沈着
歯の表面をじっくりと見ると、細かな亀裂に気づくことがありませんか?歯に見られる細かな亀裂も加齢の影響のひとつです。歯に亀裂が入ると、そこに飲み物や食べ物の色素が入り込みます。そのため、歯に黄ばみが見られるようになるのです。
その黄ばみは本当に加齢によるもの?
もちろん歯の黄ばみの原因は加齢だけではありません。そのため、加齢ではなく、別に歯の黄ばみの原因があることも考えられます。
歯の黄ばみの原因のひとつがステインです。ステインとは、食べ物や飲み物に含まれるポリフェノールが唾液のたんぱく質と結合した汚れのことを言います。
カレーなどの色の濃い食べ物やコーヒーや紅茶などの飲み物にはポリフェノールが含まれているため、それらの食べ物や飲み物を摂取すると、ステインが歯につきやすくなります。
コーヒーや紅茶を常飲している方は、ステインの付着によって歯に黄ばみが見られる可能性が高いです。
ほかの要因として挙げられるのが、タバコのヤニです。タバコのヤニは粘着力が高いため落ちにくく、歯の黄ばみが強くなりやすいので注意しましょう。
加齢による歯の黄ばみはどう予防する?
ここからは、加齢による歯の黄ばみの予防方法を紹介します。「年齢には逆らえない」と諦めるではなく、適切なケアをして歯の黄ばみを予防しましょう。
・歯を強く磨きすぎない
歯のエナメル質が薄くなると、象牙質の色が透けて歯の黄ばみが目立ってきます。そのため、エナメル質に極力ダメージを与えないように注意が必要です。
エナメル質を傷つける要因となるのが、毎日の歯磨きです。黄ばみが気になるからと力を入れてゴシゴシとブラッシングをすると、歯のエナメル質が削られて薄くなります。
そのため、余計に歯の黄ばみが目立つようになるため、歯磨き時は力を入れずにやさしく磨くことをおすすめします。
特に研磨剤が入っている歯磨き粉を使って、力を入れて歯磨きをすると、歯の表面にたくさんの傷がつきます。歯の表面に傷がつくと、傷の部分に食べ物や飲み物の色素が入り込んでステイン着色につながります。
・酸っぱいものを摂り過ぎない
歯は食品に含まれる酸で溶けます。そのため、エナメル質を保護する観点から考えると、酸を多く含む食べ物は控えるのがおすすめです。
酢の物やリンゴ酢などの飲み物、また柑橘系の果物やジュースなどは摂り過ぎないようにしましょう。また、ソフトドリンクに含まれるクエン酸などもエナメル質を溶かす原因となるので注意が必要です。
・歯ぎしりをしない
歯ぎしりをすると、歯に亀裂が入ったり、歯がすり減ったりします。そのため、亀裂の部分に食べ物や飲み物の色素が入りやすくなり、それが歯の黄ばみに繋がります。
歯ぎしりの原因はストレスやカフェインの摂取などが挙げられますが、どれが原因なのかわからないこともありますよね。また、原因因子を取り除いたものの、歯ぎしりが続くこともあります。
歯ぎしりがひどいなら、歯を保護するために歯科医院でマウスピースを作ってもらい、装着することをおすすめします。