「すぐ受診を!虫歯の放置は危険です。」“怖くない歯医者選び”のポイント(2回目)
2022/01/17
自分に合った歯医者の選び方とは?
インタビュアー:患者さんとのコミュニケーションで気を付けていることはありますか?
河野先生:歯医者さんって自分に何か症状があったら行くと思いますが、その治療以外のことを提案されることがありませんか?
インタビュアー:確かに、ありますね。
河野先生:納得した上で治療をされるのとそうでないのとでは、先生と患者さんの信頼関係が変わってくると感じます。私の場合は、患者さんからお願いされた治療以外については、ちゃんと説明して頼まれた上で治療するようにしています。
インタビュアー:なるほど、患者さんの意思をとても尊重されているのですね。河野先生に、歯医者さんを選ぶときのポイントを教えていただきたいです。
河野先生:歯科医院のホームページを見てもどんな先生か、どんな治療をしてもらえるのか、全然分からないと思います。なので、「定期的に無理なく通えること」が必須条件と考え、まずはご自身の自宅や職場から通いやすいかどうかを重視しましょう。あとは行ってみないと分からないですね。先生とフィーリングが合わなかったら、その都度初診料がかかってしまいますが、何度でも変えた方がいいでしょう。
インタビュアー:セカンドオピニオンについてはどう思いますか?
河野先生:私は、個人的にセカンドオピニオンをおすすめします。そもそも、法律で開示義務があるので、迷わずカルテや情報はお出しします。実際のところ忙しくてなかなか時間が確保できず、セカンドオピニオンをしない人の方が多いと思いますが、時間が許す限り積極的に活用すべきだと考えています。
インタビュアー:セカンドオピニオンはどういう治療のときに依頼されますか?
河野先生:高額治療の歯並び矯正やインプラントの治療で、料金面でのセカンドオピニオンが求められることが多いです。自費診療は、それぞれの歯科医院が自由に値段を決められます。同じ矯正の治療でも、70万のところもあれば100万のところもあります。
インタビュアー:虫歯の場合、セカンドオピニオンはないのでしょうか?
河野先生:虫歯の場合、保険の範囲内でできる治療が決まっていて、それ以上のクオリティを求める場合は自費診療になります。本当に良い治療を受けたい場合、自由診療を受けた方がいいでしょう。
インタビュアー:患者さんが初診で来たとき、先生にとってはどんな情報が必要になりますか?
河野先生:あればあるほど、有難いです。虫歯の場合だと、いつできたのか、いつ頃から気になるようになったのか、何をきっかけに痛くなったのか、生活サイクルはどんな感じなのかなど、私のクリニックでは、問診票とカウンセリングで細かく聞いています。