「子どもを絶対虫歯にさせたくない!」歯医者さんが教える5つの予防法(2回目)
2022/01/14
ママ・パパができる子どもの虫歯予防について教えてください
インタビュアー:赤ちゃんの時の虫歯はミュータンス菌に気を付ける必要があるということでしたが、永久歯が生えてからはどういう原因で虫歯になるんでしょうか。
高松先生:ミュータンス菌は大人なら誰もが持っているので、永久歯が生えても、注意点は同じですね。それに加えて、永久歯が生える年頃になると、お菓子とジュースの戦いが出てきます。
インタビュアー:保護者の方は、甘いものを与えるとき、どういう点に気を付けたらいいですか?
高松先生:ベビー用のお菓子だと、味が薄く、砂糖も控えめです。そういうお菓子をなるべく与えることですね。ただ、兄弟がいるご家庭は、上の子が子ども用のお菓子を食べていると、赤ちゃんも食べたがりますね。
インタビュアー:兄弟がいるところはそういう点が大変ですね。
高松先生:そうですね。上の子が虫歯になりにくくて、下の子がなりやすいというのは、もうどこの家庭でも見られる傾向です。
インタビュアー:そうなんですね!下の子の虫歯を予防するのって、難しいんでしょうね。
高松先生:難しいですね。気を付けるとしたら、上の子に「でお菓子食べないで」と言っておくことですかね。現実的に難しいですけどね。
インタビュアー:確かに難しそうですね。上のお兄ちゃんやお姉ちゃんが食べていたら、赤ちゃんも食べたくなりますよね。先生、赤ちゃんは1日何回、歯磨きすべきでしょうか。
高松先生:1日1回は絶対で、夜は必ず行いましょう。成長するにつれて、少しずつ朝の歯磨きを始めていきます。夜は親御さんがなるべく仕上げ磨きをしてあげるといいですね。3歳児が「歯磨きした」と言っても磨けていないことがほとんどですから。
インタビュアー:朝の歯磨きは何歳くらいから始めると良いのでしょうか?
高松先生:意識の高い親御さんだと、2歳くらいから始めていますが、幼稚園くらいからでもいいかなと思います。
インタビュアー:幼稚園くらいからでもいいんですね。子どもが好きな炭酸ジュースやコーラって、やはりかなり歯に悪いんでしょうね。
高松先生:甘いジュースや炭酸は、「糖」がミュータンス菌のエサになり、「酸」が歯を溶かす原因になるので、良くないです。
インタビュアー:先生もお子さんに甘いものは与えないようにしていますか?
高松先生:「飲みたい」と言われたらなるべく断って与えないようにしていますが、それでも子どもは飲みたがります。我慢しているのが爆発して、親戚の家に行くと暴飲していることがあります。たまにはそういう息抜きをさせてあげることも必要です。(笑)